六華窯雪月花~News
六華窯の 「今」 をお伝えしていきます。
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六華窯雪月花~News No.40
子規の歩いたみちのく路~
『 広瀬川に沿ふて遡(さかのぼ)る 』 子規
★天目結晶釉大鉢
子規が出羽へ向かうルートに作並街道がある。
市中より30分車で山形方面に走り、右折すると<渡幸(わたこう)橋>が待ち構える。 私の村への入り口だ。幸せの渡る橋・・・が国境だ。
橋の下には広瀬川が流れ、今は墨絵の世界を見せる。
40年近く何気なく渡った橋も、暮らしの一部になって、こんな景色に息を呑むこともなく日常を過ごしているな~と思った。
しかくこの朝は違った。
上の子規の句はわずか九文字。
東京、根岸を発って以来一人旅する子規の明治の夜明けへの思いが伝わる。
仙台ー落合ー愛子ー作並温泉(宿泊)-山寺ー山形へと辿るルート上に私がいるのだ。
さて、私が以前作った鉢(下)は偶然にも今朝の広瀬川か。
ふと思った子規との出会いに息を呑んだ朝だった。
「 旅衣ひとえに我を護りたまえ 」
切ない思いが胸にせまりきて、先人の創作の思いを遂げようとする心の深淵に少し触れたような気がした。
前の竹藪から、地震の3~4秒前には「ケーン!ケーン!」と警報がする。
今年もキジのKENが帰ってきた。
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